『こころとからだのしくみ』過去問

過去問

『こころとからだのしくみ』の過去問

マズローの欲求階層説に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第24回介護福祉士国家試験)

1.承認欲求は生理的欲求である。
2.最下層にあるものは自己実現の欲求である。
3.欲求を4段階に分類している。
4.所属・愛情の欲求は最上層の欲求である。
5.安全欲求は欠乏欲求である。

正解5

参考テキスト⇒マズローの欲求階層説

マズローの欲求階層説における最上層の欲求を表現する発言として、適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.「おなかがすいたので食事をしたい」
2.「会社で上司から認められたい」
3.「心の中を打ち明けられる親友が欲しい」
4.「平和な社会をつくりたい」
5.「家族の待つ家に帰りたい」

正解4

1.これは生理的欲求です
2.これは承認欲求です
3.これは所属・愛情の欲求です
4.これは自己実現の欲求で最上層の欲求なので、正解です
5.これは安全欲求です

Gさん(84歳、女性)は、訪問介護を受けながら自宅で一人で生活していた。2か月前、在宅中に大雨による土砂崩れで自宅が半分埋まってしまったので、介護老人保健施設に入所した。入所後のGさんはイライラすることが多くなり、入眠障害が見られるようになった。また、夜間に突然覚醒し、大声で介護福祉職を呼ぶことがたびたびあった。
現在のGさんの状態を表す用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.退行
2.見当識障害
3.フラストレーション
4.アルツハイマー型認知症
5.心的外傷後ストレス障害

正解5

1.退行適応機制の一つで、耐えがたい事態に直面した時に、発達の未熟な段階に戻って自分を守ろうとすることです。Gさんには退行に相当する行動はみられません。

2.見当識障害は、認知症の中核症状で、自分が現在おかれている環境(日付、季節、自分のいる場所、人物など)が理解できなくなる障害です。Gさんの行動は見当識障害には当てはまりません。

3&5.
~フラストレーションとストレスの違い~
フラストレーション欲求不満。ストレス精神的緊張。

フラストレーションは、自分の持つ欲求が何らかの障害によって阻止されることによって満足できないことです。それによって生じる不快な緊張や不安もフラストレーションになります。

ストレスは生体機能の変化のひとつで、心労や苦痛、また生活する上で感じるプレッシャーやショックなど精神的あるいは肉体的に負担となる刺激や状況のことです。

どちらもイライラしている状態という共通点はありますが、意味は異なります。
この問題では、土砂崩れで自宅が半分埋まってしまうという体験からトラウマとなり、精神障害の症状が見られるようになったと考えられます。入眠障害精神障害であり、選択肢5が適当です。

4.アルツハイマー型認知症では、発症初期では多くの場合、記憶障害がみられます。この問題ではGさんに記憶障害があるとは認められないので適当ではありません。

生理的欲求に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.経験や学習から獲得される欲求のことである。
2.ホメオスタシスの働きによって制御される。
3.他者からの承認などの欲求である。
4.マズローの欲求階層説では上位に位置する。
5.社会的・情緒的満足との関係が深い。

正解2

1.経験や学習から獲得される欲求は、社会的欲求(二次的欲求)です。生理的欲求は、基本的欲求(一次的欲求)です。

2.ホメオスタシスは、生体内部の生理的均衡状態のことをいい、その働きによって、生理的欲求が制御されます。

3.承認欲求社会的欲求です。

4.生理的欲求最下位です。

5.のどが渇いた等、生理的欲求は、社会的・情緒的満足に関係なく生じます。

ライチャード(Reichard,S.)による老年期の性格類型において円熟型に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.自分の過去に対して自責の念を抱く。
2.年を取ることをありのまま受け入れていく。
3.若いときの積極的な活動を維持する。
4.他者の援助に依存する。
5.責任から解放されることを好む。

正解2

参考テキスト⇒老化と人格

1.これは内罰型(自責型)です。

3.これは防衛型(装甲型)です。

4&5.これは安楽椅子型(ロッキングチェアー型)です。

介護老人保健施設に入所しているGさん(78歳、女性)は上品で化粧も上手で、入所している人から関心を持たれていた。訓練の際にも入所者から励まされ、どうにか伝い歩きができるようになっていた。そこへ車いすのHさん(75歳、女性)が新しく入所してきた。Hさんは裕福な家庭で、家族の来訪の際には入所者へプレゼントもあり、入所者の関心はHさんに移ってしまった。するとGさんは伝い歩きをしなくなり、失禁までするようになった。
Gさんの適応機制(防衛機制)として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第24回介護福祉士国家試験)

1.逃避
2.同一化(同一視)
3.退行
4.昇華
5.抑圧

正解3

参考テキスト⇒適応のしくみ

適応機制の1つである昇華に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.認めたくない欲求を心の中に抑え込んでしまおうとする。
2.名声や権威に自分を近づけることで、自分の価値を高めようとする
3.自分に都合のよい理由をつけて、自分を正当化しようとする。
4.発達の未熟な段階に後戻りして、自分を正当化しようとする。
5.直ちに実現できない欲求を、価値ある行為に置換しようとする。

正解5

1.抑圧に該当します。
2.同一化に該当します。
3.合理化に該当します。
4.退行該当します。

Kさん(91歳、男性、要介護1)は、65歳の娘と二人暮らしである。訪問介護員(ホームヘルパー)が週2回通っている。もともと頑固で怒りやすい性格だが、ある日、訪問介護員(ホームヘルパー)が茶碗を割ったのをきっかけに怒りを爆発させて、 この訪問介護員(ホームヘルパー)を代えるように娘に主張した。それは難しいと娘が説明したところ、「もういい、他人には自分の気持ちを理解できるはずがないから、どうせ代わっても今と変わりはない」 と話を打ち切ってしまった。
この会話でKさんにみられた適応機制として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.抑圧
2.合理化
3.反動形成
4.昇華
5.投影

正解2

記憶に関する次の記述のうち、正しいものを1 つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.短期記憶では、膨大な情報の貯蔵が可能である。
2.記憶には、記銘と保持と想起の3 つの過程がある。
3.手続き記憶とは、自分に起こった出来事に関する記憶である。
4.エピソード記憶とは、一般的な知識についての記憶である。
5.記憶の処理は、中脳で行われる。

正解2

参考テキスト⇒記憶のしくみと知能

1.膨大な情報の貯蔵が可能なのは短期記憶ではなく長期記憶です。

3.自分に起こった出来事に関する記憶は、エピソード記憶です。

4.一般的な知識についての記憶は、意味記憶です。

5.記憶の処理は脳の海馬で行われます。

脳の中で記憶をつかさどる部位として、正しいものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.延髄
2.海馬
3.視床
4.松果体
5.小脳

正解2

1.延髄は呼吸や循環器など生命の維持に必要な機能を担っています。

3.視床は視覚や聴覚と関係した器官です。

4.松果体は概日リズムを調整するホルモン(メラトニン)を分泌する器官です。

5.小脳は運動機能を調整する役割を担っています。

皮膚の痛みの感覚を受け取る大脳の機能局在の部位として、正しいものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.頭頂葉
2.前頭葉
3.側頭葉
4.後頭葉
5.大脳辺緑系

正解1

参考テキスト⇒大脳

選択肢1~4は大脳皮質です。

5.大脳辺縁系は、文字通り大脳の辺縁にある器官の総称で、海馬なども含まれます。大脳辺縁系の大きな役割は、記憶(短期記憶と長期記憶)と情動(やる気、怒り、喜び、悲しみ等の快不快)です。

記憶と学習に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.短期記憶とは、数日保持される記憶である。
2.記銘とは、情報を覚えることである。
3.意味記憶とは、自分に起こった出来事の記憶である。
4.道具的条件づけの代表例に「パブロフの犬」がある。
5.観察学習とは、自分の行動を反省することによる学習である。

正解2

1.短期記憶とは、数十秒から数十分という短時間保持される記憶で、海馬に保存されます。

2.記銘は記憶の第一段階で、外部の刺激がもつ情報を意味に変換して記憶として取り込むことです。

3.自分に起こった出来事の記憶はエピソード記憶です。

4.「パブロフの犬」は、古典的条件づけの代表的な実験例です。
古典的条件付け
エサの前にベルを鳴らすことを繰り返していると、エサをみせずにベルの音だけで唾液がでるようになるという話。

オペラント条件付け(道具的条件付け)
レバーを押すとエサが出てくる仕掛けをしたケージにネズミを入れる。ネズミは、たまたまレバーを押したときにエサが手に入った経験をする。同じ経験を繰り返すうちに、意図的にレバーを押すことを覚えたという話。

5.観察学習とは、他者の行動を観察することによる学習です。

日常生活動作(ADL)に分類されるものとして、正しいものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.買い物
2.料理
3.洗濯
4.乗り物利用
5.入浴

正解5

参考テキスト⇒ADLとIADL

選択肢1~4はIADLです。

良肢位に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.ADL(ActivitiesofDailyLiving:日常生活動作)に最も支障が少ない姿勢である。
2.肘関節を伸ばした姿勢である。
3.つま先が下を向いた姿勢である。
4.拘縮を起こしやすい姿勢である。
5.クッションを用いた保持は避ける。

正解1

1&2&3.参考テキスト⇒良肢位

4.良肢位とは関節がその角度のまま動かなくなっても、日常生活動作に及ぼす影響が最も少ない肢位で機能肢位ともいわれます。

5.クッションを用いた保持は有効です。

高齢者の大腿骨頸部骨折に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.転落によって生じることが最も多い。
2.骨折の直後は無症状である。
3.リハビリテーションを早期に開始する。
4.保存的治療を行う。
5.予後は良好である。

正解3

1.転落ではなく、転倒によるものが最も多いです。

2.無症状ではなく、痛みがあります。

4.保存的治療とは手術せずに回復を待つ治療法のことです。大腿骨頸部骨折は骨が癒合しにくいので、原則として手術をすることで治療します。

5.寝たきりになる可能性の高い骨折であるので、予後は良好とはいえません。

副交感神経の作用として、正しいものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.気道の弛緩
2.血糖値の上昇
3.消化の促進
4.心拍数の増加
5.瞳孔の散大

正解3

参考テキスト⇒自立神経

1.気道は、交感神経緩め副交感神経締めます。

2.交感神経が刺激され、グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)を分泌させます。

3.副交感神経が優位の時に、消化が促進されます。

4.心拍数は、交感神経により増加し、副交感神経により減少します。

5.瞳孔は、交感神経により散大し、副交感神経により縮小します。

ランゲルハンス島を有する臓器として、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.心臓
2.肝臓
3.腎臓
4.脾臓
5.膵臓

正解5

膵臓にあるランゲルハンス島は血糖値を調整するホルモンであるインスリングルカゴンを分泌します。

臓器とその機能の組合せとして、正しいものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.肝臓 — グリコーゲン(glycogen)の貯蔵
2.膀胱 — 尿の濃縮
3.小脳 — 呼吸中枢
4.副腎 — インスリン(insulin)の分泌
5.心臓 — ガス交換

正解1

2.尿の濃縮は腎臓で行われます。膀胱は尿の貯蔵です。

3.呼吸中枢脳幹延髄にあります。小脳は、運動の調節と平衡感覚に関係します。

4.インスリン膵臓で分泌される。

5.ガス交換はで行われます。

骨の強化に役立つこととして、適切なものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.日光を避ける。
2.食物繊維を多く摂取する。
3.ビタミンE(vitamin E)を摂取する。
4.適度な運動をする。
5.炭水化物を制限する。

正解4

1.ビタミンDは、体内でカルシウムの吸収を助ける骨の健康に欠かせない栄養素です。 日光を浴びることで体の中で作られ、太陽のビタミンとも呼ばれています。

2.食物繊維の摂取は骨の強化に大きな影響を与えません。

3.ビタミンEの主な働きは抗酸化作用といわれています。骨の強化には関係がありません。

5.炭水化物を制限しても骨の強化にはつながりません。

関節の運動と筋の収縮に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第25回介護福祉士国家試験)

1.膝関節の伸展は、大腿二頭筋の収縮によって起こる。
2.股関節の伸展は、大腿四頭筋の収縮によって起こる。
3.足関節の背屈は、下腿三頭筋の収縮によって起こる。
4.手関節の背屈は、上腕二頭筋の収縮によって起こる。
5.肘関節の伸展は、上腕三頭筋の収縮によって起こる。

正解5

参考テキスト⇒主な関節と拮抗筋のはたらき

1.膝関節の伸展の場合、大腿四頭筋収縮し、大腿二頭筋は弛緩します。

2.股関節の伸展に大腿四頭筋は関係がありません。股関節の伸展の場合、大殿筋収縮します。

3.足関節の背屈(伸展)の場合、前脛骨筋収縮し、下腿三頭筋は弛緩します。

4.手関節の背屈と上腕二頭筋は関係がありません。手関節の背屈の場合、橈側手根伸筋尺側手根伸筋がともに収縮します。

関節運動とその主動作筋の組み合わせとして、正しいものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.肩関節外転ー上腕二頭筋
2.手関節屈曲ー上腕三頭筋
3.股関節屈曲ー腸腰筋
4.股関節伸展ー腹直筋
5.足関節伸展ー下腿三頭筋

正解3

主動作筋はその動作で収縮する筋です

1.肩関節外転の主動作筋は、三角筋や棘上筋です。

2.手関節屈曲の主動作筋は、橈側手根屈筋尺側手根屈筋です。

3.股関節屈曲の主動作筋は、腸腰筋です。腸腰筋は、上半身と下半身をつなぐ筋肉です。背骨の腰の辺りから始まる大腰筋と、骨盤の内側の上部から始まる腸骨筋が組み合わさった筋肉で、深部腹筋群と総称され、いわゆるインナーマッスルの部類に入る筋肉です。

4.股関節伸展の主動作筋は、大臀筋ハムストリングス(半腱様筋など)です。

5.足関節伸展(背屈)の主動作筋は、前脛骨筋です。

立位姿勢を維持するための筋肉(抗重力筋)として、正しいものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)


1.大腿四頭筋
2.胸鎖乳突筋
3.僧帽筋
4.三角筋
5.大胸筋

正解1

2.胸鎖乳突筋は、首を前側から支える大きな筋肉です。

3.僧帽筋は、後頭部から背中の正中線に沿って始まり、左右の鎖骨・肩甲骨に終わるひし形の筋肉で、肩の運動に関与しています。

4.三角筋は、肩関節を大きく覆うようについている筋肉で、収縮すると上肢が上がります。

5.大胸筋は、胸板を形成する筋の表層部にある最も大きな筋肉です。

眼の症状とそれに関連が強い疾患の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.眼球が痛くなる — 加齢黄斑変性症(age-related macular degeneration)
2.近いところが見えにくい — 緑内障(glaucoma)
3.結膜が充血する — 流行性角結膜炎(epidemic keratoconjunctivitis)
4.硝子体が白くなる — 白内障(cataract)
5.目やにが増える — 糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)

正解3

1.加齢黄斑変性症の主な症状は、ゆがんでみえる変視症、見ようとするものの中心が欠けて見えない(中心暗点)です。

2.近いところが見えにくいのは老眼です。緑内障は眼圧が上昇する疾患で、目の痛み頭痛吐き気などの症状が見られます。

3.流行性角結膜炎(はやり目)は、アデノウイルスというウイルスの感染が原因となる病気です。感染すると、5日~2週間の潜伏期間の後、「さらさらした目やにが出る」、「涙が出る」、「まぶしい」などの症状が現れます。まぶたは腫れ、結膜はむくみ充血がみられるようになります。目の症状以外にも、耳前リンパ節の腫れ・圧痛が特徴的な症状としてみられます。

伝染性が非常に高いウイルスで、主に手を介して伝染します。

4.白内障で白くなるのは、水晶体です。硝子体は、水晶体(眼のレンズ)の後方から網膜に達するまでの眼球の大部分を占めています。その中には生卵の白身のような透明でドロッとした物質がつまっています。

5.参考テキスト⇒糖尿病性網膜症

小腸の一部として、正しいものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.盲腸
2.空腸
3.S状結腸
4.上行結腸
5.直腸

正解2

参考テキスト⇒小腸

選択肢1、3、4、5は大腸の一部です。

唾液に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.1日に3ℓほど分泌される。
2.小唾液腺には、耳下腺、舌下腺および顎下腺がある。
3.唾液に含まれる水分は、50%程度である。
4.唾液には、消化酵素が含まれる。
5.唾液分泌中枢は、小脳にある。

正解4

参考テキスト⇒唾液と唾液腺

1.一日1~1.5とされています。

2.耳下腺舌下腺および顎下腺大唾液腺です。

3.唾液は99%以上が水分です。

4.唾液にはアミラーゼマルターゼなどの消化酵素が含まれます。

5.小脳ではなく脳幹(延髄)にあります。

唾液腺と唾液に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.副交感神経は唾液分泌を抑制する。
2.唾液分泌は食事摂取時に限られる。
3.耳下腺の導管は口腔底に開口する。
4.唾液には抗菌作用がある。
5.舌下腺は小唾液腺である。

正解4

1.副交感神経は唾液分泌を促進します。

2.食べ物を連想したり、臭いをかぐだけでも分泌されます。

3.口腔底にあるのは舌下腺顎下腺です。

5.舌下腺大唾液腺です。

口臭に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.歯がない場合に起こりやすい。
2.唾液量が多いと生じる。
3.ウイルス感染の原因となることがある。
4.食事量が増加した場合に起こりやすい。
5.他者との交流を避ける原因となることがある。

正解5

1.歯周病虫歯などが原因となることもあるので、特に歯がない場合に起こりやすいということはありません。

2.唾液が減って口の粘膜が乾燥すると口臭は強くなります

3.口臭がウイルス感染の原因となることはありません。

4.食事量が増加しても、口腔ケアがきちんと行えていれば、特に口臭がつよくなるということはありません。

動脈血が流れている部位として、正しいものを1つ選びなさい。(第25回介護福祉士国家試験)

1.右心室
2.右心房
3.三尖弁
4.肺動脈
5.左心房

正解5

参考テキスト⇒心臓

肺で酸素をもらった動脈血は、肺静脈⇒左心房⇒左心室⇒大動脈の順に流れます。

選択肢1~4には静脈血が流れています。

血液中において酸素の運搬を行っている成分として、正しいものを1つ選びなさい。(第24回介護福祉士国家試験)

1.血しょう
2.血小板
3.赤血球
4.白血球
5.リンパ球

正解3

1.血液=血球(赤血球、白血球、血小板などの細胞成分)+血漿(液性成分:水分、タンパク質、脂質など)で、血漿には、細胞の浸透圧などを一定に保つ機能があります。

2.血小板には、止血作用があります。

3.酸素は赤血球のヘモグロビンという成分によって運搬されます。

4.白血球には、細菌などを消化分解する機能があります。

5.リンパ球にはB細胞やT細胞などがあり、主に免疫機能を担っています。

血管系に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.リンパ管には血液が流れている。
2.末梢動脈には逆流を予防するための弁がある。
3.左心室から出た血液は大静脈へ流れる。
4.肺動脈には静脈血が流れている。
5.下肢の静脈は体表から拍動を触れる。

正解4

1.リンパ管にはリンパ液が流れています。
参考テキスト⇒リンパ

2.逆流を予防するためのがあるのは、末梢静脈です。

動脈には弁はないの?


動脈は、心臓から全身に向けて流れる血流で圧力が高く、基本的に逆流しないので弁はありません。しかし、静脈は心臓へと戻っていく血流で、勢いが弱くなっています。そのため、血液が逆流しないよう、弁があります。

3.左心室から出た血液は大動脈へ流れます。

5.拍動は動脈で触れます。

疾患に伴う歩行の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.パーキンソン病(Parkinson disease)では、小刻み歩行がみられる。
2.筋委縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)では、失調性歩行がみられる。
3.アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)では、小振り歩行がみられる。
4.変形性膝関節症(knee osteoarthritis)では、間欠性破行がみられる。
5.脊柱管狭窄症(spinal stenosis)では、動揺性歩行がみられる。

正解1

2.失調性歩行がみられる代表的な疾患には、脊髄小脳変性症があります。

3.小振り歩行とは、松葉杖を使用する際の歩行方法のことです。

4.間欠性跛行がみられる代表的な疾患には、腰部脊柱管狭窄症があります。

5.動揺性歩行がみられる代表的な疾患には、筋ジストロフィーがあります。

ビタミンDが多く含まれる食品として、正しいものを1つ選びなさい。(第25回介護福祉士国家試験)

1.干しシイタケ
2.にんじん
3.りんご
4.牛肉
5.ひじき

正解1

このほかビタミンDが多く含まれる食品には、きくらげいくらあんこうのきもなどがあります。

ビタミンDカルシウムの吸収を助けます。

1 g 当たりのエネルギー発生量が最も多い栄養素として、正しいものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.たんぱく質
2.糖質
3.脂質
4.ビタミン(vitamin)
5.無機質(ミネラル(mineral))

正解3

ビタミン無機質はエネルギーの源にはなりません。

栄養素に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.糖質は、細胞質の主成分となる。
2.脂質は、ホルモンの原料となる。
3.カリウムは血圧を上げる。
4.ビタミンAは水溶性である。
5.ビタミンEは腸管からカルシウムの吸収を促進する。

正解2

参考テキスト⇒身体を作る栄養素

1.細胞質の主成分はタンパク質であり、糖質は主に体を動かすためのエネルギー源になります。

2.脂質ホルモン、細胞膜、血液等の原料となります。

3.カリウムは、血圧の上昇を抑制する効果があります。

4.ビタミンA脂溶性で、視覚の正常化を促進します。ビタミンAの欠乏症に、暗いところでの物の見え方が悪くなる夜盲症があります。

5.カルシウムの吸収を促進するのは、ビタミンDです。

生体で生じる化学反応について、酵素は重要な役割を担っている。酵素を構成する主要成分として、正しいものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.タンパク質
2.糖質
3.脂質
4.ビタミン類
5.無機質(ミネラル(mineral))

正解1

参考テキスト⇒酵素

食事のたんぱく質制限が必要な疾患として、正しいものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.胃潰瘍
2.尿毒症
3.痛風
4.脂質異常症
5.狭心症

正解2

食事タンパクの制限が必要なのは、腎機能障害がある人です。

尿毒症とは、腎機能の低下により起こる臓器、組織、さらには細胞機能の障害と、体液異常により起こる症候群の総称です。いい換えれば、末期腎不全の状態を意味しています。

摂食・嚥下に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第24回介護福祉士国家試験)

1.先行期は認知機能の影響を受ける。
2.準備期では食塊を咽頭に送り込む。
3.口腔期の食塊の移送は口唇で行う。
4.咽頭期は鼻腔が開放して始まる。
5.食道期は随意的な運動で行われる。

正解1

参考テキスト⇒食べるしくみ

2.食塊を咽頭に送るのは口腔期です。

3.移送は主にで行われます。

4.咽頭期においては、軟口蓋鼻腔を閉鎖します。

5.咽頭期から食道期にかけては、不随意的な運動で行われます。

摂食・嚥下のプロセスで、軟口蓋が挙上して鼻腔と咽頭部が閉じ、次に喉頭が挙上して喉頭蓋が閉じ、食塊が食道に運ばれる時期として、正しいものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.先行期
2.準備期
3.口腔期
4.咽頭期
5.食道期

正解4

摂食、嚥下のプロセスに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.先行期は、唾液分泌が増加する。
2.準備期は、嚥下性無呼吸がみられる。
3.口腔期は、喉頭が閉鎖する。
4.咽頭期は、食塊を形成する。
5.食道期は、随意的な運動である。

正解1

2.嚥下性無呼吸がみられるのは、咽頭期です。

3.口腔期は、食塊を口腔から咽頭へ移送する時期です。

4.食塊を形成するのは、準備期です。

5.食道期は自分でコントロールできない不随意運動になります。

誤嚥を防止している部位として、正しいものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.甲状軟骨
2.口蓋垂
3.喉頭蓋
4.口蓋扁桃
5.食道

正解3

喉頭蓋は、嚥下する瞬間に気管に蓋をするような機能があり、誤嚥を防止しています。

胃ろうに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.ろう孔周囲のびらんは、放置してよい。
2.ろう孔は、カテーテルの抜去後、およそ1時間で自然に閉鎖する。
3.カテーテルの交換は不要である。
4.ミキサー食の注入は禁止されている。
5.経口摂取も併用できる。

正解5

1.放置せず、医療職へ連絡し、指示を仰ぐ必要があります。

2.閉鎖まで、胃壁で2~3時間、腹壁から皮膚は24時間程度かかるといわれています。

3.カテーテルは劣化するので、定期的な交換が必要です。

4.ミキサー食の注入は可能です。

5.経口摂取と併用できます。嚥下機能が低下し、食事に時間がかかり、十分な栄養がとれないような場合に、併用することによって、食事の楽しみを残し、足りない栄養を胃ろうで補填するといったことも可能です。

Dさん(75歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。糖尿病(diabetesmellitus)があり、インスリン療法を受けている。2日前から風邪をひいて、食事量が普段の半分程度に減っていたが、医師の指示どおりインスリン注射を継続していた。介護福祉職が朝食をDさんに渡そうとしたところ、顔色が悪く、「胸がどきどきして、ふわふわする」と話し、額には汗が見られた。
考えられるDさんの状態として、ただちに医療職に相談しなければならないものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.発熱
2.脱水
3.低血糖
4.貧血
5.意識障害

正解3

低血糖の症状として、倦怠感 ・ 冷や汗 ・ 顔面蒼白 ・ 動悸 ・ 悪心 ・ 頭痛 ・ 意識障害などがあります。食事摂取量が減っているのに、指示通りのインスリン注射を行ったことによる低血糖であると考えられます。

口腔の清潔が保てなくなる原因として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.過食
2.口内炎
3.唾液の増加
4.歯垢の除去
5.咳反射の亢進

正解2

1.食事後の口腔ケアができなくなるわけではありません。

2.口内炎によりブラッシング等のケアが不十分となり、口腔内の清潔が保てなくなります。

3.唾液による自浄作用が増加し、口腔の清潔を保つ一助となります。

4.歯垢の除去細菌の繁殖を防止し、口臭の除去にもつながるため、口腔の清潔保持につながります。

5.咳反射の亢進は、誤嚥性肺炎の予防になります。口腔の清潔が保てなくなる原因として直接的には関係しません。

脱水症状に伴う症状として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.浮腫
2.活動性の低下
3.低体温
4.多尿
5.皮膚の湿潤

正解2

参考テキスト⇒脱水

1.浮腫は水分が体内で貯留している状態であるので、誤りです。

2.脱水に伴い、ぐったりして意識障害があり、活動性の低下がみられることがあります。

3.低体温は、体の中心部の温度が35℃以下の場合をいいます。脱水の症状ではありません。

4.脱水で尿量は減少します。

5.脱水で皮膚は乾燥し、皮膚の張りがなくなります。

低栄養状態を判断するための指標として、適切でないものを1つ選びなさい。(第24回介護福祉士国家試験)

1.食事摂取量
2.体格指数(BMI)
3.体重減少率
4.血清アルブミン値
5.血圧

正解5

参考テキスト⇒低栄養

爪や指の変化と、そこから推測される疾患・病態との組み合わせとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(第32回回介護福祉士国家試験)

1.爪の白濁ーーーチアノーゼ(cyanosis)
2.巻き爪ーーーーー心疾患
3.さじ状爪---鉄欠乏症貧血(iron deficiency anemia)
4.ばち状指ーーー栄養障害
5.青紫色の爪ーー爪白癬

正解3

参考テキスト⇒爪や指の異常

1.爪の白濁がみられるのは爪白癬です。

2. 巻き爪の原因は、深爪や窮屈な靴をはいているなどの物理的な外力が原因です。

4.ばち状指呼吸器疾患心疾患のある人にみられることが多いです。

5.青紫色の爪はチアノーゼが原因と考えられます。

廃用症候群で起こる可能性のある病態とその対策の組み合わせとして、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.筋委縮ー日光浴
2.関節拘縮ー運動制限
3.深部静脈血栓症ー離床
4.褥瘡ー安静
5.せん妄ー入院

正解3

参考テキスト⇒主な廃用症候群

1&2.筋委縮や関節拘縮を予防するためには、安静時でも足を回す、手や足先をもみほぐすなどなるべく体を動かすことが大切です。

3.廃用症候群では、深部静脈血栓症により致命的な肺塞栓症を引き起こすことがあります。可能ならば離床を促し、寝たきりでも足などを動かす運動をすることで予防につながります。

4.褥瘡を予防するために、同じ姿勢を続けないように寝返りをうつ、元気なときには座位にするなど同じ個所が長時間圧迫されないようにすることが重要です。

5.廃用症候群では慣れない入院生活が原因でせん妄などの精神障害も見られることがあります。入院中でもなるべく面会に行き、話しかけるなどのケアが必要です。

入浴を避けるべき状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.胃ろうカテーテル留置
2.全介助
3.褥瘡
4.食事の直後
5.尿道カテーテル留置

正解4

1.胃ろうカテーテル留置をしていても、入浴に問題はありません。

2.全介助でも入浴が可能であるならば、清潔保持のためにも入浴を避ける必要はありません。

3.入浴することで血行がよくなり、褥瘡の傷をシャワーなどで十分に洗うことは褥瘡の治療にも効果があります。 全身の状態が安定していれば、入浴を避ける必要はありません。
ちなみに、介護職ができる褥瘡の処置は、洗浄ガーゼ交換などです。

4.入浴によって皮膚の血管が拡張し、内臓の血流量が減ってしまいます。消化管の血流量が少ないと、栄養素の吸収量が低下してしまいます。また、湯の温度が高い交感神経が刺激されて腸管の蠕動運動が抑制され、消化機能が低下してしまいます。

5.尿道カテーテルを留置していても、入浴に問題はありません。また、消化器系ストーマ尿路ストーマを造設している場合も入浴に問題はありません。

入浴による静水圧の直接的な作用として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.毛細血管の拡張
2.関節への負担の軽減
3.下肢のむくみの軽減
4.体重による負担の軽減
5.老廃物の排泄の促進

正解3

参考テキスト⇒入浴の作用

選択肢1、5は温熱作用によるものです。
選択肢2、4は浮力作用によるものです。

38~41℃の湯温での入浴が身体に与える影響として、適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.血圧の上昇
2.心拍数の増加
3.膀胱の弛緩
4.消化機能の亢進
5.筋緊張の亢進

正解4

参考テキスト⇒湯の温度が体に与える影響まとめ

1.中温浴では血圧は低下します。

2.中温浴では心臓の動きが抑制されるので、心拍数は減ります。

3.中温浴では、新陳代謝が促進され、老廃物の排出も促進されます。膀胱の動きも活発になり、収縮されて排尿が亢進されます。

4.交感神経よりも副交感神経が優位の状態となり、消化機能(腸のはたらき)が亢進します

5.中温浴では筋肉弛緩し、疲労回復の効果があります。

入浴介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.家庭内での不慮の事故死のうち、入浴関連はまれである。
2.心臓に疾患のある人には、全身浴を勧める。
3.浴槽からの立ち上がりは、ゆっくり行う。
4.食後すぐの入浴を勧める。
5.入浴後、水分摂取は控える。

正解3

1.家庭内の不慮の事故死の中に溺死があり、溺死のほとんどが浴槽内で起こっています。

2.全身浴では、水の圧力によって手足や皮膚、腹部などの血液が心臓に向かって移動する。このことを「心臓への静脈還流がふえる」といい、そのふえた分の血液をくみ出すために、心臓がさらに働くようになり心臓の負担が増えるため、不適切です。

3.急に立ち上がると、起立性低血圧によるめまいなどで転倒するリスクがあるので、ゆっくり立ち上がるようにします。

4.食事をすると消化のために、消化器官に血液が集中します。一方、入浴は心臓への静脈還流が増え、食後に入浴すると消化器官に集まらなければいけない血液が分散されてしまいます。そこで、消化不良が起こってしまいます。また、熱い風呂の場合は、交感神経が刺激され、胃の働き抑制されます。

5.入浴により発汗が多くなるため、脱水予防のために、入浴の前後で水分補給をする必要があります。

皮膚に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.表面は無菌である。
2.ビタミンBの生産にかかわる。
3.表面は弱酸性である。
4.表皮に汗腺がある。
5.エクリン腺は、体臭の原因となる。

正解3

参考テキスト⇒皮膚の機能と発汗のしくみ

1.表皮ブドウ球菌など多くの常在細菌が存在します。

2.ビタミンBではなくビタミンDの生産にかかわります。ビタミンDは体内において合成も行われ、日光の紫外線が皮膚に照射されるとビタミンD合成が誘発されます。

4.汗腺は真皮にあります。

5.体臭の原因となるのはアポクリン腺です。

皮膚に関する次の記述のうち、正しいものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.皮膚の表面は弱アルカリ性に保たれている。
2.皮膚から1 日に約500~600 ml の不感蒸泄がある。
3.汗腺が最も多く分布しているのは額である。
4.体温が低下すると、汗腺が活性化する。
5.高齢期になると、皮脂の分泌が増加する。

正解2

1.弱アルカリ性ではなく弱酸性です。

3.エクリン腺手掌>足底>額の順に多く分布し、アポクリン腺は腋窩、乳輪、臍部、外陰部に多く分布しています。

4.体温が上昇すると、汗腺が活性化します。

5.高齢期になると、皮脂の分泌は次第に減少します。

感染を起こしていない皮膚の創傷治癒を促す方法として、最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.乾燥
2.消毒
3.マッサージ
4.湿潤
5.加圧

正解4

一般的にケガをすると、消毒液をつけて傷口にガーゼを当てるという処置がされてきましたが、実際にはこの方法は傷を治すためには、あまり良い方法ではないことが分かってきました。
消毒液は悪い菌をやっつけると同時に、傷を治す細胞までやっつけてしまうので、消毒液を使うと逆に傷の治りを妨げることがあります。また、菌は目には見えずに至るところに存在していて無菌にすることはできないので、傷口は水道水で洗浄するだけで問題ありません。

傷口からジュクジュクとした透明の滲出液が出てきますが、実はこの滲出液の中に細胞培養液が含まれていてケガの治癒に役立っています。ジュクジュクしていると膿と思ってしまう人もいるかもしれませんが、膿というのは感染性の滲出液のことを指すので、感染があれば「腫脹・疼痛・発赤・局所熱感」という炎症の徴候が出ます。そのような徴候が見られなければ感染を起こしていないと考えて差し支えはありません。
滲出液が傷口を常に覆って適切な湿潤環境を保つことで皮膚を再生させようという考え湿潤療法」といい、最近の主流です。

Lさん(84歳、男性、要介護4)は、自宅で妻と暮らしている。数日前から妻が体調を崩しているため、短期入所生活介護(ショートステイ)を利用することになった。利用初日に、介護福祉職が身体の確認をするために着替えを行ったところ、Lさんの腋窩と腹部に赤い丘疹が見られ、一部に小水疱を伴っていた。強いかゆみを訴えており、手指間には灰白色の線が見られる。
Lさんに考えられる皮膚疾患について、集団生活を送る上で最も注意すべき優先度の高いものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.皮脂欠乏性湿疹(asteatotic eczema)
2.疥癬 (scabies)
3.白癬(tinea)
4.蕁麻疹(urticaria)
5.帯状疱疹(herpes zoster)

正解2

1.皮脂欠乏性湿疹は、皮膚表面を覆う皮脂が加齢により極端に減ることで皮膚がひび割れ、表皮が剥がれて、かゆみを伴いますが、感染性はありません。

2&5.参考テキスト⇒感染の危険がある疾病

4.蕁麻疹(じんましん)とは、皮膚の一部が突然、蚊に刺されたように盛り上がり、短時間で跡を残さず消えてしまう皮膚の病気です。赤みや強いかゆみを伴いますが、たいていは数十分~1日以内に治まります。原因を特定できる蕁麻疹は全体の1~3割ほどで、多くの場合、原因ははっきりわかりません。

3.参考テキスト⇒白癬

皮膚の乾燥に伴うかゆみに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.高齢者では、まれである。
2.水分摂取を控える。
3.顔面に好発する。
4.利用者の爪は短く切る。
5.皮膚をかくことで軽快する。

正解4

1.皮膚の乾燥によって引き起こされる老人性乾皮症の高齢者は多く、かゆみの訴えもめずらしくありません。

2.水分摂取を控えることで皮膚のかゆみは改善されません。脱水のリスクが高くなるので適切ではありません。

3.顔面だけでなく、全身に好発します。

4&5.皮膚をかくことにより皮膚表面が傷つくと、さらに症状が悪化してしまいます。したがって予防のために、爪を短くしておくことは効果的です。

正常な尿に関する記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.1日に約1グラムのたんぱく質が排出される。
2.1日に約10グラムのブドウ糖が排出される。
3.排尿直後はアンモニア臭がする。
4.排尿直後はアルカリ性である。
5.排尿直後は、淡黄色で透明である。

正解5

1&2.正常な尿では基本的にタンパク質もブドウ糖も排出されません。

3.排尿直後の尿はほとんど臭いません。 尿を放置しておくと、細菌により尿中の尿素が分解されてアンモニアになり、アンモニア臭がします。

4.アルカリ性ではなく弱酸性です。

「急に強い尿意を感じて我慢できなくなる」という症状の原因として、正しいものを1つ選びなさい。(第25回介護福祉士国家試験)

1.尿を出す機能の障害
2.尿をためる機能の障害
3.腹部の筋収縮の低下
4.下肢の筋力の低下
5.腎臓の機能の障害

正解2

尿をためる機能の障害には、過活動膀胱があります。何らかの原因により膀胱がコントロールを失ったような状態となり、少量の尿で膀胱が過剰に収縮してしまい、我慢出来ないような強い尿意切迫感が急激に起ります。そのため、夜間頻尿切迫性尿失禁などの症状を伴います。

認知症の人によくみられる排尿障害として、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.溢流性尿失禁
2.腹圧性尿失禁
3.心因性頻尿
4.切迫性尿失禁
5.機能性尿失禁

正解5

参考テキスト⇒尿失禁

Gさん(81 歳、女性)は日常生活は自立していて、活発に活動していたが、最近外出することが少なくなった。理由を尋ねると、「くしゃみや咳をしたときに、尿が漏れてしまうことが多くなったから」ということだった。
Gさんの失禁の原因として、最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.神経疾患
2.骨盤底筋群の機能低下
3.水分のとりすぎ
4.膀胱過敏
5.精神的な影響

正解2

1.神経障害による尿失禁は切迫性尿失禁です。今回の事例は腹圧性尿失禁です。

2.くしゃみや咳をした時に起こるのは腹圧性尿失禁で、女性に多く骨盤底筋群収縮力が弱くなることが原因で起こります。

3.水分をとりすぎているかどうか設問からはわかりません。ちなみに尿失禁するからと水分摂取量を控えることで、血管内に血栓を生じやすくなり、脳梗塞などを引き起こす危険性があります。

4&5.膀胱過敏は、膀胱に尿をためる機能障害であり、不安や心身症などがあると少しの刺激でも膀胱が過敏に尿意を感じ、膀胱に尿が溜まっていないうちに排尿することがあります。今回の原因としては、「くしゃみや咳をしたときに、尿が漏れてしまうことが多くなったから」とあるので、選択肢2の方が適切です。

多尿の原因として、正しいものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.脱水
2.副交感神経優位
3.前立腺肥大症
4.ビタミンCの過剰摂取
5.糖尿病

正解5

1.脱水の場合、尿量は減少します。

2.副交感神経優位の場合、排尿が促進されますが、多尿になるわけではありません。

3.前立腺肥大症の場合、排尿困難頻尿がみられやすいです。

4.健康な人がビタミンCをまとめて過剰に摂取すると、体内での吸収率が低下し、尿から排泄されますが、多尿になるわけではありません。

5.多尿の原因となる疾患には、糖尿病などがあります。

多尿になる理由は⇒無尿・乏尿・多尿

次の症状のうち、膀胱炎(cystitis) で最も起こりやすいものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.発熱
2.乏尿
3.残尿
4.腰痛
5.排尿時痛

正解5

参考テキスト⇒尿路感染症

急性膀胱炎の三大症状は排尿痛・頻尿・尿の濁りです。残尿感が現れることもありますが、最も起こりやすいものを選べということなので、三大症状の一つである選択肢5の方がベターです。

便秘の原因となるものとして、正しいものを1つ選びなさい。(第25回介護福祉士国家試験)

1.スポーツドリンク
2.経管栄養剤
3.レモンジュース
4.麻薬性鎮痛剤
5.インスリン製剤

正解4

モルヒネなどの麻薬性鎮痛剤の副作用には便秘があります。

参考テキスト⇒便秘

弛緩性便秘の原因として、正しいものを1 つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.大腸の蠕動運動の低下
2.過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome)
3.自律神経の失調
4.排便反射の低下
5.大腸がん(colorectal cancer)

正解1

2.過敏性腸症候群は、痙攣性便秘の原因です。

3.自立神経の失調痙攣性便秘の原因です。

4.排便反射の低下は、直腸性便秘の原因です。

5.大腸がん器質性便秘の原因です。

弛緩性便秘の原因に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.食物繊維の摂取不足
2.排便を我慢する習慣
3.腹圧の低下
4.大腸のけいれん
5.がんによる通過障害

正解1

2.排便を我慢する習慣は、直腸性便秘の原因になります。

3.腹圧は、人間のお腹の中にある腹腔と呼ばれる内臓が収まる空間内の圧力のことで、ヒトの体の動きを作り出す土台です。そして、姿勢を調整するのに重要な働きをしています。

弛緩性便秘は腸の蠕動運動が低下することによる便秘です。腸の蠕動運動は自立神経に制御される平滑筋と呼ばれる筋肉によって実現されています。

つまり、蠕動運動の低下の要因は、腹圧の低下ではなく、この平滑筋の筋力低下です。

4.痙攣性便秘の原因です。

5.器質性便秘の原因です。

排便に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.寝たきりになると下痢になりやすい。
2.麻薬性鎮痛剤の使用中は便秘になりやすい。
3.うつ病(depression) では下痢になりやすい。
4.ウイルス感染では便秘になりやすい。
5.腸閉塞(intestinal obstruction)では下痢になりやすい。

正解2

1.寝たきりになると、腸が緩んだ状態になり、腸の老廃物の移動が遅れる弛緩性便秘を引き起こしやすいです。

2.モルヒネなどの麻薬性鎮痛剤の副作用によって、腸蠕動は抑制され、弛緩性便秘腸閉塞を起こしやすくなります。

3.うつ病になると身体の自律神経が低下する。そのため、腸管の神経伝達などの機能が弱まり便秘になりやすいです。

4.ウイルス感染では、便秘より下痢症状を引き起こす可能性が高いです。  

5.腸閉塞は、腹痛、嘔吐、腹部膨満、排便・排ガス停止が主症状です。

排便の仕組みに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.仰臥位は、排便しやすい姿勢である。
2.交感神経は、直腸の蠕動運動を促進させる。
3.食事をとると、便意はおさまる。
4.息を吐きながら腹圧を低下させると、排便は促される。
5.排便時には、外肛門括約筋を意識的に弛緩させる。

正解5

1.仰臥位は腹圧がかけにくく、排便しずらい姿勢です。

2.直腸の蠕動運動促進させるのは副交感神経です。

3.食事をとると蠕動運動が起こり、便意を催しやすくなります。

4.息を止めて腹圧を高めると、排便は促進されます。

5.参考テキスト⇒排便のしくみ

外肛門括約筋を弛緩させないと排便できません。

身体の症状とその原因となる疾患の組合せのうち、最も適切なものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.爪の白濁・肥厚---白癬(tinea)
2.皮膚の黄染---腎疾患(renal disease)
3.水晶体の白濁---緑内障(glaucoma)
4.舌苔--- 脳梗塞(cerebral infarction)
5.鼻出血 ---糖尿病(diabetes mellitus)

正解1

2.皮膚の黄染がみられるのは、肝疾患です。

3.水晶体の白濁がみられるのは、白内障です。

4.舌苔は、糖尿病や内分泌・代謝系疾患で生じやすいです。

5.鼻出血は、花粉症やアレルギー性鼻炎、高血圧症などで起きやすいです。

睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第24回介護福祉士国家試験)

1.睡眠時間は長ければ長いほど健康的である。
2.レム睡眠は30分ごとに繰り返し出現する。
3.抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
4.最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。
5.人は松果体に体内時計がある。

正解4

1.睡眠は、適切な睡眠習慣、適度の睡眠時間、睡眠の質などの要素が重要で、長ければ長いほどよいというわけではありません。

2.レム睡眠ノンレム睡眠90~110分周期で繰り返すとされています。

3.抗ヒスタミン薬(花粉症の治療などにも使われる)
・目のかゆみ、充血、目やになど症状がある場合に効果的
・即効性があるが効果の持続性に乏しい
・副作用が抗アレルギー薬に比べて多い(眠気、充血など)

5.松果体メラトニンを分泌する器官です。体内時計の機能を担っているのは、視床下部にある視交叉上核です。

高齢者の睡眠の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.夜間の睡眠時間が長くなる。
2.ノンレム睡眠の時間が増える。
3.中途覚醒が多くなる。
4.眠りが深くなる。
5.早朝覚醒が少なくなる。

正解3

1.一般的に加齢に伴う睡眠の質の低下などにより、夜間の睡眠時間は短くなりやすいです。

2&4.参考テキスト⇒レム睡眠とノンレム睡眠

一般的に加齢に伴う睡眠の質の低下などにより、眠りが浅くなりノンレム睡眠の時間が減少しやすいです。

3&5.高齢者の場合、中途覚醒早朝覚醒などの睡眠障害を伴いやすいです。

睡眠に関する次の記述のうち、正しいものを1 つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.ヒトは下垂体に体内時計がある。
2.抗ヒスタミン薬は覚醒作用がある。
3.睡眠は深さよりも長さが重要となる。
4.レム睡眠は30 分ごとに繰り返し出現する。
5.最も深い眠りの段階はノンレム睡眠である。

正解5

1.体内時計は、脳の視床下部視交叉上核に存在します。

2.抗ヒスタミン薬には、眠気、判断力や集中力の低下などの副作用があります。

3.睡眠は長さだけでなく、深さや質も重要です。

4.90~110分周期でレム睡眠ノンレム睡眠を繰り返します。

5.ノンレム睡眠大脳を休ませ回復させる眠りで、深くなります。

睡眠障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。(第27回介護福祉士国家試験)

1.入眠障害とは、眠りが浅く途中何度も目が覚めることである。
2.レストレスレッグス症候群は、早朝覚醒の原因となる。
3.睡眠が不足すると、副交感神経が活発になる。
4.肥満は、睡眠時無呼吸症候群の原因となる。
5.周期性四肢運動障害は、睡眠中に大声の寝言や激しい動作を伴う。

正解4

参考テキスト⇒睡眠不足の影響と睡眠に関する障害

1.眠りが浅く途中で何度も目が覚めるのは、中途覚醒です。

2.レストレスレッグス症候群は、入眠障害中途覚醒の原因となります。

3.睡眠不足は、交感神経の活動を活発にし、副交感神経の働きを低下させます

5.周期性四肢運動障害は、睡眠中に手足の筋肉に不随意運動が生じることなどの症状がみられますが、睡眠中に大声の寝言や激しい動作はみられません。

睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.加齢に伴って睡眠時間は短くなる。
2.睡眠障害の多くは遺伝性である。
3.過眠は睡眠時間が長くなることをいう。
4.睡眠中は体温が上昇する。
5.睡眠周期は約60分である。

正解

2.睡眠障害は後天的な障害です。

3.過眠症は、十分に眠っていいるにもかかわらず、日中に強い眠気が生じて、起きているのが困難になる状態が1か月以上続くことです。

4.睡眠中の体温は下がります

5.ノンレム睡眠からレム睡眠への移行である睡眠周期は、90~110分です。

睡眠に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。(第31回介護福祉士国家試験)

1.高齢者の中途覚醒は、水分の摂りすぎが原因である。
2.レストレスレッグス症候群(restlesslegssyndrome)は、下肢を動かすと症状が軽快する。
3.仰臥位で眠ると、いびきが改善する。
4.睡眠時間の確保には、寝だめが有効である。
5.熟睡するには、就寝前の飲酒が有効である。

正解2

1.水分の摂り過ぎで、排尿のために目を覚ますこともありますが、中途覚醒にはさまざまな要因があり、選択肢2の方がベターです。

3.重力の方向を考えると、仰臥位の時が、舌の落ち込みなどにより、気道が圧迫されやすく、いびきが出やすいです。いびきの改善には、側臥位にしたり、枕の高さを調整するなどが必要です。

上気道が詰まる状態

出典 nastent

4.必要な睡眠の量は、その時点までの疲労回復に必要な睡眠の量であるため、それ以上眠ろうとしても目が覚めてしまいます。寝だめは体内リズムを狂わせるだけで、効果はありません。

5.飲酒によって寝つきがよくなることもありますが、アルコールが体内で分解されるときに覚醒作用がおこり、睡眠は浅くなります。また、アルコールには利尿作用もあるため、排泄のために目を覚まし、その後寝付けなくなることもあります。

Mさん(85歳、女性)は、認知症(dementia) と診断されている。数日前に介護老人保健施設に入所した。毎日、タ方から夜間にかけて怒りっぽくなり、担当の職員に大声をあげている。物忘れや徘徊もみられる。
Mさんの現在の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.過眠症(hypersomnia)
2.レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
3.パニック障害(panic disorder)
4.幻覚
5.タ暮れ症候群

正解5

1.過眠症とは、夜眠っているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じ、起きているのが困難になる状態です。

2.参考テキスト⇒レム睡眠行動障害

3.パニック障害は動悸、発汗、頻脈、ふるえ、息苦しさなどが突然襲い、このままでは死ぬかもしれないという不安や恐怖感が生まれる症状です。

4.設問から幻覚の症状はみられません。

5.タ暮れ症候群は、タ方頃になると落ち着かずそわそわしたり、少しのことに声を荒げたり、徘徊、攻撃、興奮などの行動がみられることです。

終末期において、死亡直前にみられる身体の変化として、正しいものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.筋肉の硬直
2.皮膚の死斑
3.尿量の減少
4.関節の硬直
5.角膜の混濁

正解3

選択肢1、2、4、5は死亡後に起こる変化です。

臨終期の身体の様子に関する記述として、適切なものを1つ選びなさい。(第30回介護福祉士国家試験)

1.手足は温かい。
2.浮腫の出現は少ない。
3.喉からゴロゴロする音が聞かれる。
4.尿量は増加する。
5.呼吸のリズムは規則的である。

正解3

1.臨終期は心臓のはたらきが弱まるので、全身に血液を送る力が弱くなり、手足は冷たくなります。

2.臨終期は全身の循環機能が低下するなど、浮腫が生じやすくなります。

3.臨終期には自分で咳をしてたまった分泌物を出すことができないため、呼吸のたびに喉からゴロゴ口というような音が聞かれます。

4.尿量は減少します。

5.終末期の呼吸の変化では、呼吸の間隔が不規則で深さも乱れてきます。呼吸が浅くなると、脳も低酸素状態になり、体内モルヒネが分泌されるため苦痛が和らいできます。

Hさん(75歳)は、妻と二人暮らしであったが、最近、妻が亡くなった。その後、Hさんは親戚や知人とも会わずに、自室にこもっていることが多くなった。また、夜間は妻が使っていたタンスの前に座ったり、台所で妻の好きだった食器を出したりして家の中をうろうろしている。
妻との死別後のHさんの夜間の行動を説明する悲嘆反応として、適切なものを1つ選びなさい。(第26回介護福祉士国家試験)

1.探索行動
2.否認
3.敵意
4.無関心
5.恐怖

正解1

参考テキスト⇒悲嘆反応

Hさんの場合には、引きこもりや探索行動という行動的反応は現れていますが、無関心や恐怖などの情緒的反応が現れているとは読み取れません。

Fさん(72歳、男性)は数か月前から食欲不振があり、体重も減少した。市内の総合病院を受診したところ、末期の胃がんと診断され、緩和医療を受けることを勧められた。
1~5のFさんの心情に当てはまるキューブラー・ロスの提唱した心理過程の表現をそれぞれ答えよ。また3段階目に当てはまるのはどの選択肢か(第27回介護福祉士国家試験改)

1.「病気を治すためなら、財産を全部使ってもいい」
2.「なぜ私だけが病気になって、死ななければならないのか」
3.「診断は何かの間違いで、とても信じられない」
4.「死は誰にでも訪れる自然なことだから、受け入れよう」
5.「末期がんなら、何をしてもどうせ無駄だ」

参考テキスト⇒キューブラー・ロスの5段階理論

キューブラー・ロスの5段階理論
否認ー怒りー取引ー抑うつー受容

1.取引 2.怒り 3.否認(拒否) 4.受容 5.抑うつ
三段階目は 

Hさん(92歳、女性)は、老衰が進行して寝たきり状態にある。ここ1か月間経口摂取はごく少量で著しくやせて、肺炎も併発している。かかりつけの医師から家族に対して予後は一週間以内だろうという説明があり、このまま自宅で看取る方針が家族との間で合意された。
介護福祉職がサービスを提供しているとき、Hさんが急変した場合に第一に相談すべき連絡先として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第28回介護福祉士国家試験)

1.かかりつけ医
2.警察
3.消防署
4.介護支援専門員
5.サービス提供責任者

正解1

1.在宅終末期における看取りはかかりつけ医の役割が大きいです。急変した場合に第一に相談すべきはかかりつけ医です。

2.かかりつけ医の診断のもと終末期を迎えており、事件性はありません。

3.自宅で看取る方針が家族間で合意されているため、救急車の要請は適当ではありません。

4&5.連絡は必要ですが、第一に相談すべきはかかりつけ医です。

終末期に関する用語の説明として、適切なものを1 つ選びなさい。(第29回介護福祉士国家試験)

1.尊厳死とは、薬物などを用いて意図的に死期を早めて死に至ることである。
2.積極的安楽死とは、自然な状態で死に至ることである。
3.脳死とは、自発呼吸は保たれているが意識がなく昏睡状態にあることである。
4.グリーフケア(grief care)とは、判断能力が失われたときに本人に代わって決定を行う代理人を指定することである。
5.事前指示書とは、意思疎通が困難になったときのために、希望する医療ケアを記載した書類のことである。

正解5

1.尊厳死とは、人間が人間の尊厳を保って自然な状態で死に至ることです。

2.積極的安楽死とは、苦痛から解放することを目的に薬物などを用いて意図的に死期を早めて死に至ることです。

3.脳死とは、意識だけでなく、呼吸・循環機能の調節など、脳幹を含む脳全体の機能が失われた状態のことです。

4.グリーフケアとは、身近な人との死別を経験し、悲嘆に暮れる人を傍で支援することで、悲しみから立ち直れるようにすることです。

終末期に自分が望むケアをあらかじめ書面に示しておくことを表す用語として、正しいものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.ターミナルケア
2.インフォームドコンセント
3.リビングウィル
4.デスカンファレンス
5.グリーフケア

正解3

1.終末期のケアのことです。

2.説明を受け、納得したうえでの同意を意味します。

4.死後のカンファレンスです。看取り後に、振り返りを行うことによって、ケアを見直し、次につなげる意義があります。

5.身近な人と死別して悲嘆に暮れる人が、その悲しみから立ち直れるようそばにいて支援することです。

死亡直前にみられる身体の変化として、最も適切なものを1つ選びなさい。(第32回介護福祉士国家試験)

1.関節の強直
2.角膜の混濁
3.皮膚の死斑
4.下顎呼吸の出現
5.筋肉の硬直

正解4

選択肢1、2、3、5は死後にみられるものです。

4.参考テキスト⇒呼吸の変化

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